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2022 Parolin(Falconシャーシ製造元)訪問

2022.11/17
イタリア出張初日の午後はFalcon(ファルコン)シャーシ製造元のParolin(パロリン)社へ、こちらパロリン社は創業者アルビーノ社長と、ご子息で私とは付き合いの古いマルコ・パロリンさんが出迎えてくれました。先ずはいつもメールやメッセージ上で私をサポートしてくれるオフィス部門の皆様へご挨拶。弊社行の2023年度フレームが大量にコンテナで近々出るため、打ち合わせや要望を現地の言葉で伝えます。オフィスの皆さんもとても暖かく、この要望にはこう応えられないか?とソリューションをいくつも提案してくれました。続いてオフィスの下にある製造工場見学です。パロリン社は地下1階、地上2階の3層構造。一番上はオフィスで1階がシャーシ組み立てエリア、発送待ち商品待機エリア、倉庫、レーシングチームなどになっています。実はここParolin社は個人的には私とは深いつながりの人たちが多くいます。まずシャーシ組み立てエリアのボスとして働いているステファノさん。実は彼は私が2006年末にイタリアでメカニック修行を始めたときにイントレピッドの寮に先に住み着いていたメカさんでした。ともに共同生活した期間は僅か2カ月でしたが、私のイタリアでの最初の同居人で当時イタリア語もほぼ話せない私を優しくフォローしてくれた方でした。感動の再会もしつつマルコさんがじっくりと会社、工場を見せてくれます。続いてレーシングチームへ。実はここでも懇意の親友たちが活躍しています。まずレーシングチームのボスの一人ロベルト・トニネッリさんは(今回はアメリカのラスベガスで行われるSKUSAレース出張のため残念ながら会えず)私と2年間ルームメイトでした。当時はサウスガルダサーキットで最速のドライバーとして名を上げ、何かコツがあるのか不明ですがサウスガルダサーキットで異常な勝率を誇りました。またメカニックの何人かも旧イントレピッドの普通の従業員からメカニックとして名を上げていき、現在はパロリン社に所属しています。さて工場見学は地下へ、なるほどここには重量のある工作機械がずらりと並んでおります。全て日本製の工作機械だそうで、マルコさん曰く「工作機械は日本製が最高。うちはほぼ日本製だよ。」との事。手前ではホイルが、奥ではブレーキキャリパーなどがガンガン削られ、形になり塗装工場や次の工程に進む箱へ移されていきます。その地下の工作機械が並ぶ一角に小さなオフィスが・・・するとここでマルコさんのお父様、アルビーノ社長が「ここは工作機械の管理や作業工程の管理などをする言わば指令室。僕は普段の業務は息子に任せてほとんどの時間をここで過ごしているんだ。この工場の雰囲気が好きだし、ビジネスに関してはマルコの方が才能あるからね。あ、これ新しいベアリングホルダーね、それとこれも・・・」と突然カート大好きおじさんに変貌。「まず新しい製品を作る時は3Dプリンターで形を作ってみて、間違いがないかを確認する。ときにこの新製品にはどんなメリットがあると思う?」と大変濃厚な講義を受けました。会社、工場をひとしきり見学したあと再びオフィスのマルコさんの部屋へ。さらに細かな打ち合わせなどを行い、最後にマルコさんより「あ、そうだ弊社は社屋を建て直します。と、いうか超大規模なリフォームです。柱とかはこのまま使うんだけど完全にやり替えます。業務をしながら。だからまた会社の建物が新しくなったときに見に来てよ。凄くカッコよくなってるから。」これはまた1年後くらいに来ようと胸に刻み、大変濃ゆいイタリア出張初日を終えました。

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