2022 KEラジエーター訪問
2022.11/17
2022年の11月に2年9カ月ぶりにコロナ禍以降初の海外出張に出かけました。まず最初の訪問地はイタリアの避暑地として著名なガルダ湖の真北にあるラジエーターメーカーKE社を訪ねました。ベネチア空港からレンタカーを走らせること約2時間半、イタリア北部へ行くと雰囲気がスイスのようになっていきます。山岳を貫く高速道路を降りると眼下に美しいリーヴァの街が広がります。山々に点在する古城や教会群を見ながら街に入り、10分ほど運転しますとKEテクノロジー社の看板が。社長のマルコ・パガーニさんへ「看板が見えたよ。」と連絡するとすぐに手招きをしながら登場してくれました。実は今回がKEさんへの初訪問。SNSなどで観ていた会社の写真よりはるかに大きな工場とオフィス、そして倉庫を備えていました。会社運営は社長のマルコさんをはじめ、奥様が事務作業、そして社長のお父さん(これまたカートが大好きすぎてヤバイ)ファビオさん、そして溶接やラジエーターの製造に携わる社員さん数名で運営しています。ラジエーターのコアと呼ばれる冷却部分の組み立て方や、溶接のコツなど自社の製造工程の流れを説明頂きました。また近年まで溶接はハンドメイドで行っていたそうですが、最近では溶接も人間よりロボットの方が優れているらしくメイン溶接はロボが、最後の仕上げを人間が担当することで製品の品質が向上し、エラーもぐっと減ったとの事でした。製造したラジエーターは全部必ず実際に水を入れて、漏れが無いか確認する徹底ぶり。製造の工程を知り、ますますKEラジエーターのクオリティや精度に自信が持てました。倉庫の方には、ラジエーターを製造するのにもこれだけの大量の原材料ストックが必要なのかと驚くほどでした。会社見学のあとにKEファミリーとお昼ご飯に出かけました。リーヴァの街は7、8月のバカンスシーズンになると街の何倍もの観光客が押し寄せ、ごった返すそうですが逆に冬場は閉めている飲食店も多く、営業しているお店はいわば地元民ご用達の穴場。イタリア到着後最初のご飯は北イタリアの原風景を眺めながらの田舎料理でした。最後にマルコ社長から「こんどは時間をゆっくり作って是非この街に1泊してよ。」と優しい言葉をもらい、KE社を後にしました。イタリア旅はまだまだ続きます。
Copyright INTREPID JAPAN All Rights Reserved.